Marvin Gaye – What’s Going On

Marvin Gaye - What's Going On

ホワッツ・ゴーイン・オン』(What’s Going on)は、アメリカのソウルシンガー兼ソングライター、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)が1971年に発表したスタジオ・アルバム。
ゲイは当時、ベトナム戦争から帰還した弟から戦場の様子を聞き、反戦曲「ホワッツ・ゴーイン・オン」をモータウンの専属作家のアル・クリーヴランド、フォー・トップスのメンバーのレナルド・ベンソンらと共に書き上げた。モータウンの社長ベリー・ゴーディは当初この曲を気に入らず、シングルとしてリリースすることに難色を示したが、ゲイはそれに対して、リリースしなければ残りの曲のレコーディングもしないと反論した。そして、最終的には1971年1月20日、アルバムに先駆けてシングルとして発表され、Billboard Hot 100で2位、R&Bチャートでは1位を記録。この曲のヒットを受けて、ゴーディは残りの曲のレコーディングを指示し、5月にアルバムが完成した。
2曲目の「ホワッツ・ハプニング・ブラザー」は、タイトル曲に引き続き弟に捧げられた反戦歌で、更にアルバムを通じて貧困、警察の横暴、ドラッグ問題、児童遺棄、都市の退廃、秩序不安といったアメリカの社会問題について言及されている。タイトル・ナンバーのメロディが随所で再登場する構成も相まって、コンセプト・アルバムと呼べる内容である。また、ゲイは自分の表現を妥協せずに貫くべく、モータウンのアーティストとしては異例のセルフ・プロデュースに挑み、同時期にセルフ・プロデュースの路線にシフトしたスティーヴィー・ワンダーにも影響を与えている。

セールス的にはポップ・アルバム・チャート6位、R&Bアルバム・チャートでは9週連続1位という成功を収めた。また、ゲイが射殺された1984年にも再度アルバム・チャート入りし、154位を記録している。イギリスではリリース当時はヒットしなかったが、1998年に11週全英アルバムチャート入りを果たし、最高56位を記録した。
ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて本作に5点満点を付け「マーヴィン・ゲイの傑作というだけでなく、ソウルミュージックの中でも最も重要かつ激しいレコード」「シングルが支配的だったモータウンから登場した、圧倒的に優れたフル・レングス作品であり、ほぼ間違いなく至上最高のソウル・アルバム」と評している。
アルバムと言う音楽のパッケージを考えた時に、流れ、一体感、コンセプト、そして何よりその美しい歌声と楽曲。全てが完璧なまでの完成度を誇る。これを超える作品は出てこないのではと思わせる名作と言える。そして強いメッセージ性。音楽が人の心を動かすと言う事を強く感じさせる作品。

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