Madhouse – 16

Madhouse - 16

プリンス(Prince)のサイド・プロジェクト、マッドハウス(Madhouse)の初作『8』に続いて、僅か10ヶ月後にリリースされた2ndアルバムが、この『16』。1987年リリース。

Madhouseは、プリンスが1980年代後半に結成したジャズフュージョンバンドで、彼の本名ではなく「ジョン・ネルソン(John Nelson)」という別名で知られている。
このアルバムは、プリンスのプロデュースにより制作され、彼自身が演奏した楽曲で構成されている。Madhouseのメンバーには、エリック・リーズ、エディ・マークス、リサ・コールマン、レイ・ウィリアムズ、シェリル・クロウなど、プリンスのバックバンドやコラボレーターとしても知られるアーティストが参加。リーヴァイ・シーサーとシーラ・Eも3曲ソングライトに参加。ドラムのジョン・ルイスは架空の人物と言われている。

8の倍数で16となった本作も楽曲は全て番号で表記。
名曲”Chopsticks”と”The Sound Of Music”を内包した”Nine”、解散後もエリックが好んで演奏しているシングル曲の”Ten”、映画『ゴッド・ファーザー』でサルヴァトーレ・コルシット演じる”アメリゴ・ボナセーラ”のセリフを使った”Eleven”とジェームズ・カーン演じる”サンティノ・“ソニー”・コルレオーネ”のセリフを使った2ndシングルの”Thirteen”、そしてラストにはジョン・マーリー演じるジャック・ウォルツのセリフを使った”Sixteen”と、今回も古きアメリカのジャズとファンクを融合したサウンドに仕上がっている。

「16」は、プリンスの他の作品とは異なるジャズやフュージョンの要素を取り入れたアルバムであり、そのサウンドは彼の通常のポップやR&Bの楽曲とは一線を画している。インストゥルメンタルであり、ジャズの要素が強調された楽曲が多く、プリンスの多彩な音楽的才能を示す一面を垣間見ることができる。
プリンスのファンやジャズやフュージョンの愛好家にとって興味深い作品であり、プリンスがジャンルを超えて音楽を探求し、新しい表現方法を試みた一環として、Madhouseのアルバムは彼のキャリアの中で特筆される位置づけとなっている。

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