Public Image Ltd. – Album

Public Image Ltd. - Album

アルバム(Album)』は、イギリスのロック・バンド、「パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.、PIL)」の5枚目のスタジオ・アルバム。リリースは1986年。
Public Image Ltd.は、伝説のパンク・バンド、セックス・ピストルズを解散させた後、ジョニー・ロットンがジョン・ライドン(John Lydon)に名を変え、結成したロック・バンド。
Public Image Ltd.の初期、特に初期3作については、非常に充実した内容で評価も高いが、その後、バンドはメンバーの脱退等で流動的なジョン・ライドン中心のプロジェクトバンド的な色合いになって行く。
その中でリリースされた、本アルバムは、ビル・ラズウェルをプロデューサーに迎え、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)、トニー・ウィリアムズ(Tony Williams)、ジンジャー・ベイカー(Ginger Baker)、坂本龍一など、ラズウェルお気に入りの豪華ミュージシャン達が参加している。サウンドは、曲によってバラツキはあるものの、一言で言えばハードロックである。パンク・ロックとハード・ロックは水と油的な面があるが、ある意味、見事に融合している。PILをパンク・ロックの文脈で語ること自体が違ってるかも知れないが。
多彩なサウンドだが、その中でもジョン・ライドンのヴォーカルは一貫性があり、存在感十分。そしてサウンドにもよくマッチしている。後期PILの中での傑作・名盤と言って良いだろう。
なお、本アルバムのタイトルはLP版は「アルバム」だが、CD版は「コンパクト・ディスク」、カセット版は「カセット」である。ややこしく人を食ったネーミングだが、豪華なミュージシャンが参加していながらクレジットには何も記載されていない等もあり、誰が参加しているかでは無く、どんな音を出しているのかを焦点に当てたかったのではと感じる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です