ピーボ・ブライソン、ルーサー・ヴァンドロス、グラディス・ナイト、スピナーズといった、数多くの大物アーティスト作品のプロデューサーとして有名な、また自身の”Michael Zager Band”での大ヒット「Let’s All Chant」で知られる、ニュージャージー出身のディスコ・プロデューサー「Michael Zagar」による、”M-Zee Band“名義による唯一作で、1981年リリースアルバムが『Doctor Rhythm』
「Let’s All Chant」に代表される、少し下世話感の強い、王道ディスコ的なイメージが付きまとうMicael Zagerの作品だが、本作はその中では少しだけ異色なディスコ・ファンク/ブギー路線の1枚。
一番人気はタイトル・チューンのミディアム・ブギー「Doctor Rhythm」。中毒性の高い、ミャウミャウ鳴るシンセ使いが印象的。またリード・ヴォーカルのJolyon Skinnerのキザな歌い口や、間奏でのお決まりの電話寸劇もギリギリのセンスで良い。同じくキラーといえるのがイントロのカッティングギター入りのNICEブレイクがカッコいい FUNKナンバー「Who’s Funkin’ You」。持ち味のシンセ・ワークはそのままにチョッパーやギターのカッティングが強調された絶品のファンク・チューン。その他にもJolyon Skinnerとの共作によるミディアム・グルーヴ「Sure Shot」、「Fun House」など聴きどころ多数。