Dexter Wansel – Time Is Slipping Away

Dexter Wansel - Time Is Slipping Away

グループMFSBやPhiladelphia Internationalレーベルでの活躍で知られる、フィリー・ソウルを代表するプロデューサー/キーボーディスト、デクスター・ワンゼル(Dexter Wansel)の4枚目アルバム、『Time Is Slipping Away』。1979年のリリース。
Gamble & HuffのPhiladelphia International Records(PIR)において、70年代後半よりプロデューサー/アレンジャー/ソングライティングとして重用され、The Jacksons、MFSB、Billy Paul、Jean Carn、Lou Rawls、Teddy Pendergrass、Patti Labelle、The Stylistics、The Jones Girls等を手掛けた。まさに70年代後半から80年代前半のPIRを牽引した功労者の一人と言える。
4枚のソロ作品があるが、本作は、最も人気の高い1枚だと言える。シングルにもなった「I’ll Never Forget (My Favourite Disco) 」をはじめとするダンス・チューンと、ハイライト曲「The Sweetest Pain」や「New Beginning」といったメロウ・チューンがバランス良く配されている充実作。
Dexter Wanselが全曲プロデュースし、殆どの曲のソングライティングも手掛けている。The Jones Girls「Nights over Egypt」、Patti Labelle「If Only You Knew」を共に書いたCynthia Biggsとの共作も3曲含まれている。
殆どがヴォーカル曲であり、Wansel自身がヴォーカルを務める曲もあるが、それ以上にThe Jones Girls、Terri Wells等のゲスト・ヴォーカル陣の華やかさが目立っている。
Wanselにそっくりのブルドッグと共に写るジャケットのセンスも面白い。後期フィリー・サウンドを支えたキーマンのサウンド。

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