Jill Jones – Jill Jones

Jill Jones - Jill Jones

Jill Jones』は、アメリカのアーティスト、ジル・ジョーンズ(Jill Jones)のセルフタイトルのソロデビューアルバム。1987年にペイズリーパーク/ワーナーブラザーズからリリースされた。プロデュースは、プリンスと、デビッド・Z、ジル・ジョーンズ自身。
ジル・ジョーンズは、1980年代にティーナ・マリーやプリンスのバッキング・ボーカルも務めており、いわゆる、プリンス・ファミリーの一員。
プリンスが手掛けた、プリンス・ファミリーの作品のなかでも、ひときわプリンスの関与が強いと評されるアルバム。
本作は82年から86年まで断続的な録音らしく、プリンスのレコードでいうと、”1999″から”Parade”のあたり。プリンスのクリエイティブさが炸裂していた頃である。
アルバムは全8曲入りで作曲はほぼジルとプリンスの共作クレジット。
音の方はカバーの”With you”を含め、3曲のみにプリンスが関与とあるが、信憑性は薄い。ほとんど、プリンスの多重録音での匂いがする。全編に80年代のプリンス・サウンドのエッセンスが散りばめられており、猛烈なプリンス色に埋め潰された、創作力が溢れるゆえの簡素な演奏ぶりと、とことん作りこむ過剰さ。その両極端が共存する。
アポロニア6やヴァニティ6や、シーラ・Eやウエンディ&リサと言った他のプリンス・ファミリーとは一線を画しており、歌の技量とセンスが抜群である。

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