『73 Touches』は、フランス発ライヴ・ヒップホップ・バンド、「ホーカス・ポーカス」(Hocus Pocus)のファースト・アルバム。2005年リリース。
フランス国内で絶大な人気を誇るMC/ビートメイカーの20SYLを中心に、03年、04年と2年連続でDMC大会の団体部門で頂点を極めたC2Cの一員でもあるターンテーブリストDJ GREEM、ドラマーのANTOINE、フェンダーローズのMATTHIEU LELIEVRE、ベースのHERVE GODARDというこの5人組が送り出すサウンド。胸のすくような超爽快でクールなオーガニック・ヒップホップで満たされている。ファンク、ソウル、ジャズ、オールドスクール・ヒップ・ホップ… と、実に様々なサウンドの要素が入り混じっているのが特徴。
軽やかなストリングスとバウンシーなビートが融合した”Onandon Part 2″、ファンキーなフルートのループが耳に残る”Lascal”、即死級のドリーミーなボッサ・ヒップホップ”J’ainerais”、ホーンとオルガンの音色も楽しげなブギー・ジョイント”Zoo”、哀愁漂うヴィブラフォン使いがメロウ過ぎる”Geometrie”、あのプロカッションズを迎えてひたすらファンキーに迫るパーティ・ジョイント”Hip Hop?”、スペシフィクス的なジャズ・ピアノのループが美しすぎる”73 Touches”など、ジャジー&メロウな生音トラックと、フランス語ラップとの最高のアンサンブル。