My Bloody Valentine – Loveless

My Bloody Valentine - Loveless

ラヴレス』(Loveless)は、アイルランドのオルタナティヴ・ロック・バンド、「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン」(My Bloody Valentine)が1991年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。シューゲイザー(Shoegazer)というジャンルを象徴する作品として評価されており、オーストラリアのウェブサイトSounds Better With Reverbが2013年に選出した「100 Greatest Shoegaze Albums」では1位となった。2012年には、オリジナル1/2インチ・アナログ・テープからのマスタリングとオリジナル・テープからのリマスターの2種類を収録した2枚組のCDがリリースされた。
本作のレコーディングは2年半がかりで行われ、そのうち最初の2年間はクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーでさえスタジオに出入りを許されなかった。そして、マッギーによれば前作『イズント・エニシング』の制作費が7千ポンドだったのに対し、本作には27万ポンドを費やし、クリエイション・レコーズの副社長だったディック・グリーンの家を抵当に入れてもらわなければならなくなったという。また、レコーディングには19か所のスタジオが使用された。
『ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では221位、「90年代のベスト・アルバム100」では39位、「グレイテスト・ストーナー・アルバム40」では22位と、3部門にランクインしている。
ピッチフォーク・メディアのスタッフが2003年に選出した「1990年代のトップ100アルバム」では、レディオヘッドの『OK コンピューター』に次ぐ2位にランクインした。
音楽評論家のHeather Pharesはオールミュージックにおいて満点の5点を付け、「『イズント・エニシング』はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの音楽性の全体像を十分に示唆していたが、『ラヴレス』の偉大さはバンドが唯一無比の存在であることを証明した」と評している。
ノイズ、ヘヴィー・ロック、サイケデリック、ポップスの頂点とも言える名盤。

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