ブラジル・ミーツ・ヒップホップ。『Timeless』はブラジルの巨匠アーティスト、「セルジオ・メンデス」(Sergio Mendes)がアメリカのヒップホップアーティスト、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムとコラボレーションしたアルバム。リリースは2006年。セルジオ・メンデスにとっては10年ぶりの作品となった。
各曲に豪華ゲストを迎えている。ウィルがセルジオのために集めたメンバーは、エリカ・バドゥ、ジョン・レジェンド、ジル・スコット、Q・ティップといったR&B/ヒップホップ界のスターたち。
ブラック・アイド・ピーズによる#1’Mas Que Nada’から幕を開け、セルジオ・メンデスの奥様であるグラニーシャのヴォーカルとスティーヴィー・ワンダーのハモニカが織り成す極上の#3’Berimbau / Consolacao’、そしてQ-Tip(Tribe Called Quest)による’The Frog’はブレイクビーツとラップで解釈した見事なまでのリメイク。
そしてジル・スコットの歌声が素晴らしい#5’Let Me’、ロベルト・メネスカルによるプリミティヴなリズムを融合させた#7’Surfboard’、そしてブラジルからは天才肌マルセロ・ディードスによる#9’Samba Da Bencao’、インディア・アリーが極上の歌声を聴かせてくれる#10’Timeless’、衝撃のジャスティン・ティンバーレイクによる#11’Loose Ends’など、完全にヒップホップ×ボサノヴァの融合が成されたファンタスティックなトラック全15曲。ネオソウル、ボサノバ、サンバ、ヒップホップ、さらにはレゲエのフレーバーを組み合わせた、さまざまなスタイルが融合されている。ブラジル音楽とヒップホップ/R&Bの出会いが生み出す斬新なサウンドが世代を超越した名作を生み出した。