ABC – How To Be A Zillionaire

ABC - How To Be A Zillionaire

How To Be A Zillionaire』は、イギリスのロックバンド、「ABC」の3枚目のスタジオ・アルバム。リリースは1985年。
アルバムは、UK Albums Chartで 28位、Billboard 200で 30位に達した。アルバムからは、4つのシングル「(How to Be A)Millionaire」、「 Be Near Me」、「Vanity Kills」、「Ocean Blue」がリリースされた。
2ndアルバムの『Beauty Stab』が良くも悪くも渋すぎるアルバムだった反動か、ポップ&ダンサブルなスタイルへ大きく舵を取り直している。
創設者のメンバーであるマーティン・フライとマーク・ホワイトが共演した、グループで最初かつ唯一のアルバム。新しいメンバーのエデンとデビッド・ヤリトゥの2人は、アルバムへの音楽的貢献が事実上まったくないか、限定されたパフォーマーとしての位置づけとなっており、アルバムクレジット上も曲作りに加え、演奏にも表記がない。
トレヴァー・ホーンがプロデュースしたデビュー作『ルック・オブ・ラヴ』があまりにも有名な感があるが、この3rdアルバムも中々の秀作である。
いかにも80年代と言った感じのポップセンス抜群の楽曲をメンバーのマーティン・フライとマーク・ホワイトがソングライティング、プロデュースからアレンジまで手掛けている。きらめく極上のポップ感とセンスが光る。キラキラなシンセ音とカッチリしたリズム、そこに絶妙に絡むマーティン・フライのヴォーカル。ヒップホップ的なリズムを多用してみたり、お遊び的なナンバーが用意されていたり、センスに溢れた極上のポップミュージックに仕上がっている。

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