マット・ジョンソン(Matt Johnson)によるプロジェクト&バンド、ザ・ザ(The The)による、オリジナル新曲で構成されたスタジオ・アルバムとしては実に24年ぶりとなる新アルバム『Ensoulment』。
2024年9月6日リリース。
ここのところ、シングルのリリース等も続いていた為、そろそろ感もあったが、出てきた。
音楽的にはまさに「The The」と言う印象。過去の作風、音像、世界観そのままに、更にその要素が洗練・凝縮された、ザ・ザならではの、ザ・ザにしかない音像と世界観を感じさせる。
加えて、往年のザ・ザと同じ、愛やセックス、戦争、政治、人生や死といったテーマが特徴的。
2018年のツアーメンバーであるジェームズ・エラー(ベース)、DCコラード(キーボード)、アール・ハーヴィン(ドラム)、バリー・カドガン(ギター)と再びチームを組み、共同プロデューサーのウォーン・リブジーも参加、彼は以前のアルバム『Infected』や『Mind Bomb』の制作にも関わっていた。
レコーディングにはその他、 ジリアン・グローヴァー(バッキング・ヴォーカル)、テリー・エドワーズ(ホーン)、ソニア・カリングフォード(フィドル)、ダニー・カミングス(パーカッション)らも参加
このアルバムは、感情の複雑さや人間の状況を探求し、同時に希望を見出す内容となっており、ジョンソンは「このアルバムには多くの愛や笑いが込められている」と語っている。
そしてこのアルバムのアートワークは、長年にわたり、The Theのアルバムカバーを飾ってきた、マット・ジョンソンの亡き弟アンドリュー(別名アーティスト、アンディ・ドッグ)のアートワークの未発表作品が使用されている。