イギリスのシンセポップバンド、デペッシュ・モード（Depeche Mode）の3枚目のスタジオアルバム、『Construction Time Again』1983年リリース。
前作までの繊細さや美しい旋律に加えダークでインダストリアルなサウンドが加味されよりハードで重厚な仕上がりに。
バンドのサウンドとテーマにおいて大きな進化を遂げたアルバムとして知られている。彼らはこのアルバムで、従来のシンセサイザーのサウンドに加えて、リアルな音響サンプルやパーカッションを導入した。また、歌詞のテーマも社会的な問題や政治的な関心事に向けられ、より深い意味とメッセージを持つようになった。

アルバムのトラックリストには、デペッシュ・モードの代表曲の1つである「Everything Counts」が含まれている。この曲は、ビジネスと利益に焦点を当てながら、現代社会の消費主義や金銭的な価値観を批判している。他の曲には「Love, In Itself」や「And Then…」などがあり、社会的な問題や人間の関係についてのメッセージが込められている。

本作は、デペッシュ・モードがより実験的なサウンドに挑戦し、その後の作品の方向性を示した重要なアルバム。彼らは続く作品でも音楽的な進化を続け、世界的な成功を収めることとなった。