George Clinton & The P-Funk All Stars – T.A.P.O.A.F.O.M.

George Clinton & The P-Funk All Stars - T.A.P.O.A.F.O.M.

T.A.P.O.A.F.O.M.』は、ファンクミュージシャン、ジョージクリントン(George Clinton)による1996年のアルバム。タイトルは The Awesome Power of a Fullly Operational Mothershipの略で、1975年のパーラメント(Parliament)のアルバム、「Mothership Connection」で紹介された P-Funk Mothershipを指している。
このアルバムは、バーニー・ウォーレル、ブーツィー・コリンズ、ジュニーモリソン、メイシオ・パーカー、フレッド・ウェズリーなど、70年代当時、ジョージクリントンが統率した、元Parliament、Funkadelicのメンバーとのコラボレーションであり、メンバーの再会アルバム的なニュアンスとなっている。と言うこともあり、The P-Funk All Stars名義となっている。Funkadelic、ParliamentなどのP-FUNK軍団が集結し、 Erick Sermon、Amp Fiddlerなどが参加。ヒップホップにアプローチサウンドと、持ち前の最高の演奏技術が炸裂したファンクアルバムに仕上がっている。
収録曲は多彩。うさん臭いP-Funk独特の香りは節々に漂う一方で、根本のビートは機械仕掛けで硬質だ。しぶとい生演奏の要素もあるけれど、きっちりクリックに合わせ録音みたいな整然さが全編を覆う。アレンジ・スタイルもまちまち。当時出たP-Funkの未発表コンピを聴いてるかのよう。だが、通底するわさわさっとした空気がしぶとくアルバム全体を強靭に貫いてる。
西海岸ヒップホップに接近した、リラックス&レイドバックしたサウンド。ユルめな感じのファンクという印象もある。ダラダラと垂れ流されるグルーヴは好みが分かれるところだろうが、意外に聴き易い好盤だと思う。

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